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三愛だより(2017年3月号)

月の聖句: 主はわたしの光、わたしの救い、わたしは誰を恐れよう。

                          詩編27編1節

 三学期も最後の三月。三寒四温を繰り返し着実に春は近づき、三愛幼稚園も一年の締め括りを迎えています。あと数週間で、ほし組の子どもたちは卒業です。巣立ち会の出し物練習も楽しみつつ、日々熱も入って来ています。送り出すゆり組・ひつじ組も、お別れ会の出し物の準備に取り組んでいます。この一年のそれぞれの子の成長の様子が良く伺える機会です。職員全員でその日の保育を振り返る終礼の折にも、夫々の担任から「○○が出来るようになった」「こんな気持ちが現せるようになった」と嬉しく分かち合われる機会が増えて来ました。また同時に、夫々の子の持つ課題も挙げられます。三学期の残りの時に寄り添う中で出来ることを探りつつも、次の新しいステージに託すべきことを確かめます。在園児たちは新年度進級する新しいクラスに。卒業生たちは、それぞれ進んで行く小学校に。「みんな、頑張ってね」と委ねて、夫々の子の背を励まし押し出すように。

 「主はわたしの光、わたしの救い」。今月の聖書の言葉は、新たに取り組む局面、それも困難な闘いに立ち向かうに当たってのダビデ王の詩です。神さまの光がわたしを照らして下さるから「わたしは誰を恐れよう」と、自らを鼓舞し、奮い立たせる詩です。この一年の子どもたちの姿を映した写真や映像の記録の編集にもこの数日、いよいよ取り組んでいます。卒業までには何とか届けられるように…。怠け者の自分が嫌になりますが、それにしても、映るどの子もどの子も、素敵にキラキラと輝いていること! その姿を見てはひとり励まされています。「新年度のクラスでも、卒業して小学校に行っても、みんな頑張ってね」と、力を頂く思いでいます。

 詩人ダビデは「誰を恐れよう」と力強く言う理由を「わたしには確信がある」と続けてこう歌っています。

 

「ひとつのことを主に願い、それだけを求めよう。命のある限り、主の家に宿り主を仰ぎ望んで喜びを得、その宮で朝を迎えることを。」(四節)。

 

 聖書が主と呼んでいる神さま、その家は教会です。教会にあるこの三愛幼稚園が、園に集う子どもたち、ご家庭の方々にとっても、そんな大事な場所になれますように。力強く、一人一人が新しい一歩をこの園から踏み出し、また巣立って行かれますように。神さま、子どもたち一人一人を、この時に一層恵みの光で照らして下さり、みんなに素敵な笑顔を与えて下さい。お祈りいたします。

       園長 山 本 信 義

三愛だより(2017年1月号)
月の聖句:  光の子として歩みなさい。

                             エフェソの信徒への手紙5章8節

 新しい二〇一七年を迎えました。冬休み、いかにお過ごしになられましたか。私は25日クリスマスと元旦が日曜日。年末・年始クランツに四本の光を点して礼拝を守りました。イブ・クリスマスには沢山の方々と教会でご一緒出来ました。三愛の子どもたち・ご家族もちらほらと。「子ども向けじゃないのに…」と申し訳なく思いつつも、笑顔が伺えると嬉しい気持ちになりました。

 

 「起きよ、光を放て。あなたを照らす光は昇り

  主の栄光はあなたの上に輝く。

  見よ、闇は地を覆い 暗黒が国々を包んでいる。

  しかし、あなたの上には主が輝き出で、

  主の栄光があなたの上に現れる」(イザヤ書53・7)。

 

 この季節の礼拝最初の招きの言葉で繰り返し聞く御言葉です。クランツの灯、ペンライトの光、園庭のツリー、元旦に会堂に差し込む朝の光。色んな情景と共に、ページェントのほし組一人一人の素敵な顔が思い浮かびます。スポットライトに照らされたから? いいえ、お生まれのイエス様の光を映し輝く光の子の顔だからです。

 今日から始まる一年の締め括りの三学期、一つ一つの行事・日々の保育の中で、神様の光に照らされた光の子として、一人一人が育まれて行きますように。三愛の子どもたち、みんなの素敵な姿を輝かせる日々となることが出来ますように。

          園長 山 本 信 義

三愛だより(2017年2月号)
月の聖句: わたしたちは見えるものではなく、見えないものに
      目を注ぎます。    コリント人への手紙Ⅱ 4章18節

 締め括りの三学期はあっという間に、半ばを迎えています。ほし組ではゆうびんごっこが始まりました。毎日大好きなだれかにお手紙を書いて届けます。倣って「お返事を」と、先生たち、ゆり・ひつじ組にも広がって、素敵なメッセージのやりとりが園全体で交わされていくことでしょう。一生懸命しっかりした字を書くようになったほし組さんは、(毎朝見ている憧れの?)スカイ・ライナーに乗って上野動物園への卒業遠足、趣向凝らした巣立ち会の出し物等に取り組んで卒業の準備を一つ一つ進めて行きます。「この子たちと一緒に三愛幼稚園に来たんだなあ」と、園長3年目の私も、一人一人の成長ぶりを見ては一際感慨深い思いになります。彼・彼女らを卒業式で送り出す日が今から楽しみで、会えなくなるのは寂しい、そんな思いがふと湧いてくるこの頃です。

 ゆり組・ひつじ組の子どもたちも、年が明けて、一層大きく成長しました。参観日の大会で取り組んだ日本のお正月遊びの続き。先日は、近隣公園へお散歩しての凧揚げに同行させて貰いました。園庭よりも幾分広い芝生の広場一杯元気に駆け回る子どもたちと、園の隣住まいながら中々遊ぶことが出来ないでいる園長も、一緒に遊んで貰いました。個性は夫々ですから、目に映るこの一年の成長の度合いも方向も夫々です。でも「本当に大きくなったなあ」と、夫々の子の姿に実感する機会が与えられ、幼稚園のわざに携われる者として励まされます。

 「わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです。」

 当園の入園案内にも掲げられる聖句が今月は与えられています。どのキリスト教保育の幼稚園でも大切に受け止められている聖句だと思います。普段の幼稚園の活動に加えて、キリスト教だから見えない神さまへの礼拝やお祈りをする。それだけのことには留まらず、これは見えるものと見えないものの繋がりを言い表す御言葉です。目に映る幼稚園での子どもたちの日常の中に、優しく大きく包み込むように導かれる神さまのみわざをしっかり受け止めて行きたいと思います。見えない神さまのみわざを現す器として、園の業が見える形でより良く相応しく整えられて行くようにと思いを新たにするものです。

 寒い季節が続きます、見えないものといってもウィルスには十分に注意して! 残り僅かな三学期のわざが、祝福のうちになされますように。

          園長 山 本 信 義

1月
2月
三愛だより(2016年11月号)
月の聖句:  喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。

                             ローマ人への手紙12章15節

 ようやく先月は良いお天気に恵まれました。記録的な長雨の影響かお芋はちょっと小さめでしたが、お芋掘りでは3日間で全クラスの子どもたちが秋の実りを掘り当てました(お誕生会ではほし組が茶巾絞りを作って皆で美味しくいただきました)。ほし組の冒険ごっこは汗ばむくらいの陽気。盛りの秋の行事を無事終えることが出来ました。良い秋空の下、園庭からは元気に遊ぶ子どもたちの声が道を挟んだ我が家まで一際大きく毎日響きます。皆で元気に歌う声、思い思いに遊んでいる笑い声や叫び声、時には大きな泣き声も。夫々の声を聞きながら、お友達と先生たちと一緒に過ごす園の中で、体と心をいっぱい動かして、子どもたちは幼児期に身に着けるべき大切なものを育んでいるのだなあ、と思います。

 現代社会の問題の一つとして「生き難さを抱えた困った大人」のことが取り上げられる機会が増えて来たように思います。「場の空気が読めない、冗談が通じない、人の話が聞けない」といった一風変わった人を巡って起こるトラブルです。思い当たることがありませんか? 巻き込まれる周りの人たちも迷惑するし、何より本人が苦しんでいる。専門家ではありませんが、教会の牧師として、園で教育に関わる(ようになった)者として折に学ぶ機会が与えられます。一つの課題として浮き上ってくるのが、幼児期に身に着けておくべき「共感力」の欠如です。他人の気持ちに触れることが出来る力。子どもにとっての最初の共同生活の場である幼稚園が担っている大切な務めを、改めて思う者です。

 Sympathy Compassion 「共感」の意味の英単語は何れも成り立ちは同じです。一緒に苦しむという意味なので「同情・憐れみ」とも訳されます。聖書では教会のシンボルの十字架についたイエス様を指してこう記されます。「この大祭司は、わたしたちの弱さに同情できない方ではなく、罪を犯されなかったが、あらゆる点において、わたしたちと同様に試練に遭われたのです。だから、憐れみを受け、恵みにあずかって…」(ヘブライ4・15)。

 深まりゆく秋の季節、このイエス様の眼差しを身に受けながら、三愛幼稚園で一緒に過ごす子どもたち一人一人の心が豊かに培われていきますように。自分のことだけでなく、お友だちを思いやる優しい心を神さまが豊かに育んで下さいますように。祝福をお祈りいたします。

          園長 山 本 信 義

三愛だより(2016年12月号)
月の聖句: 「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」

                             ルカによる福音書1章28節

 クリスマスが近づいてきました。クリスマス迄の四週間はアドヴェント(待降節)と呼び、三愛幼稚園でも、アドヴェント礼拝でクランツに一つずつ灯を点し

  「一本目のローソク、やさしい心をもてるように

   二本目のローソク、丈夫な心をもてるように

   三本目のローソク、我慢する心をもてるように

   四本目のローソク、お祈りする心をもてるように」

とクリスマスを迎える備えをしていきます。

 一足早くクリスマスを祝う幼稚園教職の集いで、拙文ですが、キャロルを紹介する文を書きました。

 

◆天のかなたから(21-246)

 クリスマスの季節はアドヴェント(待降節)に始まります。元々のラテン語は到来(ad~に向け ventus来る)という意味です。主役は、待つ私たちではなく来られるイエス様なのですね。宗教改革者ルターは、来て下さったイエス様をお客様として迎える歌を作り、ルターが天使役になり自分の子どもたちと歌い交わして、ルター家のクリスマスを祝いました。

 

◆ともしびのキャロル/Candlelight carol

 水の上の風を、捕まえることができるでしょうか?

空の全ての星を数えたり、お母さんの愛を測ることはできません。あの夜星の光に照らされ、博士たちが見つけた馬小屋の救い主は、赤ちゃんとして生まれました。ほっぺにそっと触れるのは勿論のこと、母マリアさんの胸にしっかりと抱かれた姿になって。「言は肉となってわたしたちの間に宿られた」(ヨハネ1:14)のです。

 

◆ひいらぎとつたは(Ⅱ-217 編曲:J・ラター)

 アドヴェント・クランツを飾る、赤い実のひいらぎ。緑の葉っぱは触ると、チクチク痛い。飼い葉おけの赤ちゃんイエス様もわらの床。お尻がチクチク痛かったことでしょう。初めから人間たちに傷つけられる人生でした。でも傷ついた人だからこそ、人の傷を癒やす救い主になられたのです。

 

◆おめでとうクリスマス/We wish a merry Christmas

 Merryは古いイギリスの言葉で「優れた」「強い」更には「勇敢な」という意味がありました。Merry Christmas!ってただ楽しく過ごすのではないのです。どんな時にもイエス様が共にいて下さるから、クリスマスを喜ぶ人は、勇敢に一歩を踏み出すのです。

 

 ページェントに合奏・ダンスと、一生懸命取り組んで行く子どもたち一緒に、その豊かな意味を一つずつ覚えながら、クリスマスにお生まれのイエス様をみんなで嬉しくお迎えしたいと思います。

          園長 山 本 信 義

12月
11月
三愛だより(2016年4月号)
月の聖句:「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない。」
                         マタイ14:27

 4月に入り、三愛幼稚園の新しい一年が始まります。卒業生が球根を植えたチューリップは咲き揃い、桜も満開に開いて、園庭はみんなを迎える準備万端です。ひつじ組・ゆり組に新入園のお友だち、ゆり組・ほし組にすすんだお友だち、58人みんなでいっしょに、この園で元気に一年を過ごして参りましょう。

 新年度の初めにキ保連(キリスト教保育連盟)の研修会に教師一同参加しました。深井智朗先生(東洋英和教授)より、幼稚園発祥の19世紀ドイツと今の日本とで子どもたちを取り巻く状況が似ていることを学びました。国家に役立つ技術や知識を持つ人材(小さな大人)の育成が図られる国(大人)の思惑の中で、犠牲とされる子どもたちを育てるための「園」として始められたのが「幼稚園」(Kindergarten)なのだと、保育者はこの園で、神様が育てて下さることに信頼して、委ねられた務めを果たす園丁であると、励ましを頂きました。

子どもたち同士での初めての時を園で迎える新入園児のご家庭は勿論、新しいクラスになる子どもたちも(先生も!?) 心配で、ドキドキしているかも知れませんね。四月の聖句は、嵐の中で往生する弟子たちに近づいて語られたイエス様の言葉です。「わたしがいるよ。恐れるな。大丈夫!」と言われる声を聞いて、伝えて、「安心して」新年度を始めたいと思います。

          園長 山 本 信 義

 

三愛だより(2016年6月号)
月の聖句:  見よ、それは極めて良かった。

                                      創世記1章31節

 春の遠足に出掛けました。広い千葉市動物公園を、ひつじ・ゆり組はお母さんと一緒に歩きました。象にシマウマ、キリンにカンガルー、沢山の動物に会いました。ほし組は子どもたちだけで。子ども動物園では天竺ネズミやハツカネズミを抱っこしました。ちょっと怖かった子もいたけど、ちゃんと優しく触れました。ほし組で覚えた歌に「動物園はZooって言うんだ」と歌われます。Zooというはギリシャ語で「命」を表す語から来ています。大きな象でも小さなネズミでも、斉しく持つ命に間近に触れる一日だったと思います。

 聖書の最初に天地創造物語があります。初めに混沌だった闇の世に「光あれ」と、神さまが言われると昼と夜が創られた。二日目には天と地が、三日目には地の草木が、四日目には太陽と星が、五日目には海の魚たちと空を舞う鳥たちが。そして六日目には、地上の動物たちが造られて、それを治める者として、私たち人間が神にかたどって創造された。時々「クリスチャンはこの通りと信じなきゃいけないの?」と聞かれます。確かに私もこれは神話だと思います。でも神話の形で記された、神さまが全ての命とそれが生きる世界を創造した私たちの造り主なのは確かなことと、私たちの教会は信じています。そしてとりわけ、造られた一つ一つへの神さまの言葉を信じています。それが今月の聖句です。「見よ、それは極めて良かった」。「良い」には「美しい・納得した」との意味があります。造られたものである私たち一人一人のことを、ご自身の作品と見て愛おしんで、それぞれに「極めて良かった」と、神さまが喜んで言って下さっているのです。この神様のお言葉を子どもたちに伝えたいと思います。それぞれの子どもの「良さ」を、私たちも確かめながら一緒に喜びたいと思います。

 八千代台教会にある三愛幼稚園。今年も(?)個性豊かな子どもたちが揃いました。随分と園にもクラスにも慣れ、毎日自分らしさを発揮してくれているように思います。六月は、保育参観で、お家の皆さんにも、子どもたちの幼稚園の日常を覗いていただきます。「見よ、それは極めて良かった」と一緒に喜ぶ時となりますように。

          園長 山 本 信 義

 

4月
三愛だより(2016年7月号)
月の聖句:  探しなさい。そうすれば、見つかる

                              マタイによる福音書7章7節

 早いものでほし組のお泊り会まであと数週間。一学期最後の7月を迎えました。ひつじ組のおチビさんたちも慣れました。水不足が心配な今年の関東では降らないと困る梅雨が明ける迄はもう少し。外に出られないことも多い日々ですが(狭くても子どもにはきっと広い)園を思い思いに縦横無尽に楽しむ園児たちの姿に毎日出会います。「園長先生!」とひょっこり顔出す私を見付け、クラスで作った工作・ハート型の椎の葉・ドロ団子・ダンゴ虫…、誇らしげに大切そうに「見て!」って見せてくれます。夫々の子が遊びの中でGetしたお宝です。

 「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門を叩きなさい。そうすれば、開かれる」。今月の聖句は、ほし組のみんなが覚えて先月から合同礼拝で祈っている「主の祈り」と一緒に記されます。「わたしたちにも祈りを教えて下さい」と、自分からお願いできるまでに成長した弟子たちに、イエス様は求めること、探すこと、門を叩くこと、とお祈りすることの大切さを教えられました。

 このイエス様の言葉が収められたルカ福音書には良く知られた一連の譬え話があります。百匹の内で迷子になった一匹の羊、無くしてしまった一枚のコイン、自分の取り分の財産を手に家を出て行った放蕩息子。それを見つけるまで探して待たれる方が神さまだと記されます。同時に共通して記されるのが「一緒に喜んで下さい」と呼びかける、見付けた時の喜びです。神さまが既にくださっていてそこにある沢山の恵みは、「探して、見つけた」時に、初めて見つけた一人一人のものになります。発見した喜びの内に自ずと感謝の思いが生じてくるのです。聖書が教える祈りの特徴の一つは、「祈りの中で見付ける」ことにあると言えると思います。この「お祈りの心」を三愛幼稚園でも、大事に子どもたちに伝えています。

 鬱陶しい梅雨の日も園の礼拝で、先生たちは「神さまが下さったいろんなお天気を有難うございます」と祈ります。残りわずかの一学期、梅雨の合間のピカピカのお天気はもちろん雨の日も、子どもたちと一緒にいろんなことを見つけて、一緒に喜んですごしたいと思います。神さまから頂いている沢山の恵みを、お祈りの内に一つ一つ数えながら、嬉しい夏休みを迎えることが出来ますように。夫々のご家庭の上に、神さまからの祝福がありますように。

          園長 山 本 信 義

 

三愛だより(2016年夏期号)
月の聖句:  平和を実現する人々は幸いである

                             マタイによる福音書5章9節

 ほし組のお泊り会で一学期が終わります。大きな事故やトラブルもなく三愛幼稚園の日々の保育・様々な行事の全てが支えられ守られたことに感謝いたします。園長の私も子どもたち一人一人が見せる色んな姿に励まされ、嬉しく過ごさせていただきました。四月からの三カ月半でお庭のヒマワリが成長し花を開かせたように、三愛の子どもたちもそれぞれに相応しく成長しました。この子どもの園である三愛幼稚園(Kinder-garden)も、成長する子どもたちに相応しく、より良いものとなって行きたいと、思いを新たにしています。

 この夏休みに三愛幼稚園では工事を計画しています。ほし組の保育室を一階に、先生の部屋を二階に入れ替えるお引っ越しの工事です。現在計画中の、幼稚園の設置主体として学校法人を設立する認可の関係上で必要な工事ですので、ご理解を賜れればと思います。「年長さんになって、お二階に上がれたのに…」と残念に思う子はごめんなさい。その代り、今度はお庭にも遊戯室にも一番近い新しいお部屋になるからね。先生のお部屋が二階でも、子どもたちにもお家の方々にも遠く不便にならないような工夫も考えています。 

 少子化子育て政策との関連で「子ども子育て新制度」が始まるなど子どもの教育保育を巡る環境が変わる中、幼稚園も転換点にあっての対応を求められています。その中で、子どもたちに寄り添いつつ、一人一人の成長を支えて行く三愛幼稚園が大事にして来た保育をこれからも守って行ける道を選び取りたいと願います。R・ニーバーという人の祈りの言葉を想い起しています。

「神よ、変えることのできるものについて、それを変える勇気を与えて下さい。

変えることのできないものについては、それを受けいれる冷静さを与えて下さい。

そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、識別する知恵を与えて下さい。」

 夏休みが始まります。今年の夏は園庭からの子どもたちの元気な声に変って工事の音が響くのかなあと、気ぜわしく思っていますが、夏期保育前に何とか終えて、また一回り大きく成長した子どもたちみんなと会えることを楽しみにしています。ご計画されている夏のご予定、家族で過ごされる日々が、神さまのお守りの中で、豊かに祝福されますようにお祈りいたします。

          園長 山 本 信 義

 

6月
7月
三愛だより(2016年9月号)
月の聖句:  平和な人には未来がある

                             詩編37編37節

 一か月余の夏休みも終わってみれば、あっという間で、先日夏期保育も終わりました。初日のお帰りこそ、土砂降りになりましたが、スイカ割り・シャボン玉、メインの水遊びに、お誕生会のアイス・ヨーグルトと、予定していた全てを、夏空の下で行うことが出来ました。真っ黒に日焼けして一夏で夫々逞しく成長した子ども達の姿!とても嬉しく・頼もしく思いました。特にほし組さんは一階に引越した新しいお部屋で元気に三日間を過ごしました。お部屋の子ども達の様子が園庭からも伺えるのは、幼稚園として相応しいことだと思いました。

 夏休み中のほし組と先生の部屋の入れ替え工事もお蔭さまで無事に概ね完了することが出来ました。この工事に伴い、新たに以下の設備を設置いたしました。教職員室が2階になった関係でご不便をお掛けすることもあろうかと思いますが、どうぞお覚え下さい。

 

◎玄関どうぶつ門脇にインターフォンを設置しました。

 先生の部屋設置の親機とワイヤレスの子機のモニターにてお受けします。お子さまの送り迎え

 以外でのご来園の折、保育時間外で特に事務に御用がおありの際等に、どうぞご利用下さい。

◎園内放送設備を新調し、園庭を含めた全館への時報チャイム放送を開始します。

 これまで麻奈先生が手動で行っていたお帰り時間のチャイムをタイマーに切り替えました。ま

 た園庭にもスピーカーを設置しましたので、午前9時の保育時間始まりを知らせる音楽を園庭

 にも流します。お子さまの登園・お迎えの目安にご利用下さい。

 工事もようやく終わり、夏期保育直前に、台風9号で2階のテントに大きな穴が開いてしまいましたが、早速修繕に当たります。少しづつですが子どもたちの保育に相応しい環境をより整えて行きたいと願っています。

 夏休み最後の30日、先生のお部屋を整えるお引っ越しを終えて、いよいよ2学期が始まります。東小学校をお借りしての運動会がありますね。みんな元気に、爽やかな秋の季節を過ごして行きましょう。神様が下さる平和をいただいて、みんなが仲良く過ごせますように。

          園長 山 本 信 義

夏期
三愛だより(2016年10月号)
月の聖句:  あなたがたは地の塩である

                    マタイによる福音書5章13節

 お蔭さまで、何とかうんどう会を終えられました。時折小雨の混じる曇天の中、午前中にほし組のリレーに至るまで園児たちの競技・トラック競技を終えて、お昼からは体育館に大移動! プログラムの遣り繰りでテーマ『シンドバットの冒険』のお話はごちゃごちゃになってしまいましたが、予定の殆どの競技を行うことが出来ました。「曇り空でもみんなで運動会が出来ること」を感謝する子どもたちのお祈りに心をあわました。屋内になったお蔭で午後一番のフェスティバルでダンスを踊る子ども一人一人の素敵な笑顔を間近で見ることが出来、感謝ひとしおの思いでした。

 園長の私は精密天気予報サイトの画面とにらめっこ。にわか天気予報士の気分でした。ピンポイントで雨雲の様子が分かるのですから、便利な時代になりました。でも沢山の保護者の方々(特にお父様)を始め、多くの方々が率先して力を合せてお手伝い下さったからこそ、大きな混乱もなく、猫の目の様に変わる空模様の一日でも何とか開催できました。心から感謝いたします。また委員の方々(とお連れ合い)には、中止になった前日の水曜の準備から後片付けに至るまでお助けをいただきました。本当にご苦労様でした。

 台風シーズンの9月恒例の三愛幼稚園のうんどう会。この数年は天候に恵まれましたが、これまでにも生憎の雨に見舞われたことがありました。しかもかつてお借りしていたグランドはちょっとの雨でプールの様に水浸し。早々に中止決定だったそうです。今の東小学校のグランドの土の水はけの素晴らしいこと! 工夫が施された特別な土なのだということを改めて実感しました。

 「あなたがたは地の塩である」。土塊の中に隠されているけれど人にとって欠くことの出来ない貴重な塩に譬えて、イエス様は私たちに呼びかけられました。子ども一人一人が夫々に持っている、大切な宝を見つけて育んで行く三愛幼稚園でありたいと願います。

 今月も、お芋ほりに年長は冒険ごっこ、教会の家族礼拝と三愛バザー、たくさんの行事が予定されています。神さまこんどはどうかピカピカの良いお天気を下さいますように。一つ一つの行事、日々の保育の中で、子どもたち一人一人の賜物が、恵みの光に照らされて輝く10月となりますように。

          園長 山 本 信 義

9月
10月
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